ソーイング ギャザーの倍率を計算して綺麗に寄せる方法 

ギャザーとは

ギャザーとは布を縫い縮めてシワを出し、柔らかい雰囲気が出るため、婦人服や子供服によく用いられる装飾的技法です

今回ギャザーを寄せる方法を4つとギャザーの倍率の計算方法をご紹介します。
私はギャザー押さえで寄せるのと本縫いミシンで寄せるのを使い分けています。
縫うものや、自分が一番綺麗に縫える方法で使いわけてみてください。

アタッチメントを使用して縮める方法

①SUISEI P952 調節可能シャーリング 押さえ

私はこちらのSUISEI P952を使用することが多いです。 これ一つで色んな倍率のギャザーを寄せることができるからです。ネジを回すことによって量を調節し、仮縫いでギャザーのよりを確かめてから使用します。これが一個あると便利です。しかし、最初のうちはコツや感覚が必要になるので、調節が難しく感じる方もいるかもしれません。

最近はSUISEI S955やクライ・ムキさんとSUISEIのコラボS955KMギャザーハイブリッド押え金というものが販売されているようです。

② SUISEI P50

P50(小)の他にP50M(中)P50H(大)があり、ギャザーの寄せれる量が変わります。これは、押さえを変えればすぐに使用できるのがいいところですね。3セット揃えて持っている方がよさそうですね。


NP21/NP21Hこちらも工業用と職業用ミシンで使えるギャザー押さえです
それから幅が狭いNP21Nもあります。

1本or2本 本縫いでギャザーを寄せる方法 

1本?2本?迷われる方も多いと思います。私はこのように使い分けています。

①本縫い1本
薄い生地や、ギャザー分量が少ない場合

②本縫い2本
分厚い生地や袖山、ギャザー分量が多い場合、1本では綺麗にギャザーが寄らない時

工業用のステッチ定規です。しっかりと安定しており、縫い代をガイドしてくれるので綺麗に幅を守って縫うことができます。

ギャザー倍率の計算方法

〈例〉袖口の倍率の計算

袖下~あき6㎝
あき~袖山13㎝
袖山~袖下19㎝
カフス寸法 20㎝

袖寸法を全部足す
6+13+19=38

38÷20=1.9
1.9倍のギャザー分量ということになります。

それぞれの区間を何㎝に縮めたらいいのか計算します
袖下~あき 6㎝÷1.9=3.15㎝→3.2㎝
あき~袖山 13㎝÷1.9=6.84㎝→6.8㎝
袖山~袖下 19㎝ ÷1.9=10㎝

3.2+6.8+10=20㎝
このように計算して均等にギャザーを寄せると、綺麗なギャザー合わせができます。

ギャザーを寄せて作ったお洋服たち

コットンカシュクールワンピース
ダブルガーゼカシュクールワンピース

ギャザー押さえを使用する場合 試し縫いの方法

ギャザーの倍率を計算できたら、10㎝をどのくらい縮めたらいいのか計算します。
10㎝÷1.9倍=5.26㎝ 四捨五入して5.3㎝へ縮める

そして、上記の画像の様に10㎝のしるしをつけて5.3㎝へ縮めるまで、試し縫いを行います。

ポイント

❶寄せる生地と同じ生地で試し縫いをする
❷運針は工業用ミシンの場合最大の4


生地の厚さにもよりますが大体2倍ぐらいがアタッチメントの限度のような気がします。
運針の大きさや、糸調子の強弱、圧力の強さによっても縮み方は変わります。倍率が大きくてアタッチメントでは寄せられない生地や、傷をつけてしまう生地は、本縫いをかけて縮める方法をお勧めします。
自分に合った縮め方をぜひみつけてみて下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です